転倒で亡くなる人は交通事故の2倍?

2022-04-13 09:41:18 admin 21

転倒などが主な原因で亡くなる人は年々増えていて、ほとんどが65歳以上です。
一方、対策が進んだことなどから交通事故で亡くなる人は減り続けています。いま、転倒死は交通事故で亡くなる人の2倍近くに達しているんです。しかもこの数字、氷山の一角だと指摘されています。こちらの数字には、転倒し、頭や首の骨を打ち亡くなった人が多く含まれていると見られています。しかし、転倒をきっかけに介護が必要になったり寝たきりになったりして、その後、全身が弱って、死亡した人は含まれていないからです。

藤崎(たつさき)成吾さんは、8年前、76歳だった母親の武子さんを亡くしました。
弁当店を切り盛りしていた武子さんは、当時、がんが見つかり治療を受けていました。
体力が落ちていたところ、自転車に乗ろうとして転倒。太ももの付け根を骨折します。
そして、骨折の手術のわずか1週間後、帰らぬ人になりました。
藤崎さんは、「母が、がんで亡くなるならまだしも、転倒が致命傷になるとは思いもよらなかった」と話していました。
武子さんが亡くなった直接の原因ははっきりとはしていないんですが、骨折したあと寝たきりの状態になり、どんどん体が弱っていったといいます。


日本転倒予防学会の武藤芳照理事長によると、武子さんのようなケースは決して珍しくないといいます。武藤理事長は、「病気で治療中だと体が弱り転びやすくなる。転ぶとさらに体が弱り、負の連鎖が加速する。治療中の人は転倒のリスクがあることを認識することが重要だ」と話しています。

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転倒の主な原因は、

(1)加齢による身体機能の低下

(2)病気や薬の影響

(3)運動不足です。

在宅環境の改善、高齢者の転倒防止策

●手すりを取り付ける

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高齢者の転倒を予防するためにまず重要なのは、自宅に手すりを取り付けることです。高齢者が移動するすべての場所で、手すりにつかまれるようにしてあげましょう。

●段差をなくす

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高齢者は身体機能が低下してすり足で歩くことが多いため、若い人なら考えられない小さな段差でも転んでしまうことがあります。カーペットや敷居などの段差はできる限りなくしましょう。

●マットや延長コードなどの滑りやすいものを置かない

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高齢者が踏むと滑りやすい、マットや電源コード、延長コードなどを床に置かないことも大切です。どうしてもマットを置かなければならない場合は、滑り止めで固定しましょう。

●寝室からトイレまでの動線を確保する

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夜間、寝室からトイレへ行くまでのあいだで転倒することも高齢者には多いです。寝室からトイレのあいだは、スイッチを押さなくても自動的に点灯するセンサー式の足元灯を設置しましょう。また、手すりは万全に設置し、滑りやすいもの、つまずきやすいものを置かないよう気を付けましょう。

参照:

1. 「交通事故の2倍!知ってますか?『転倒死』」(くらし☆解説)

2. 高齢者の転倒はなぜ危険?転倒の多い場所を事前に把握して対策しよう